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僕とレンサバとPHP

レンサバ大好きっ子のみなさんこんばんわ、uzullaです。

皆さんがレンタルサーバーが大好きかはわかりませんが、レンサバは今のウェブ文化を育てまた支えています。まあ、そんな懐古主義の話をしたいわけではないんですが。

たしかに大規模なECやSNSではもはやレンタルサーバーの出番はなくなってしまったと思います。しかし自由なウェブ、(規約の範囲で!)自分が好きにコントロールできるプラットフォームとしてレンサバはいまだもって重要なインフラといえます。(言い過ぎか?)

先日のロリポメイツでレンサバとGitHubを連携させて継続的デリバリーぽいことをやろうというトークをしました。

レンサバでねっとりとしたプアマンズ継続的デプロイ - Speaker Deck

レンサバといえばFTPなので、こういったgitでデプロイという使い方をしているのはごく少数だとは思います、これを推奨しようとかではありません(詳しい人には推奨しますけど)。というかこれはNetlifyなどのウェブ配信サービスのデッドコピーといえるでしょう。素直にそっちをつかえばよいのでは?まったくそうです。

かように多様なインフラが選択できる時代において、もっとモダンで(現場で)使いやすく、開発時に悩むところがないサービスを選択することは重要です、私もそういったサービスを普段から私事、仕事に活用しています。

さて、そんな中あらためてレンタルサーバーについて個人的な熱が盛り上がったために、PHPerKaigiにレンタルサーバーのトークを応募しました。これは今どき(今どきといっても、千差万別なので、私の事例が今どきというのは少々大風呂敷ですが)レンタルサーバー使いこなしについてお話する予定です。が、いまのところマジで反応がないので「やべー需要ないか?」となっています(聞きたい人はぜひブクマしてほしい)

fortee.jp

なぜいまレンタルサーバーなのか、それはPHPが多様なインフラで動き続けることを確認と応援していきたいからです。

PHPはウェブ黎明期から使われ、今も旺盛に使われているわりと希少な言語です。そしてインフラをみると加速度的に仮想化、集約化がすすみ、マネージドなオプションを提供するようになり、整備が進んだ結果、PHP(というかLAMP)のメリットは相対的に小さくなりました。というか今のウェブは迅速にスタートでき、開発者フレンドリーで大きくスケールができることが求められています。"レンサバ"はそれに対応ができません。まあそれは使い分けであって特に悲しむべきところではないんですが。

念の為に書いておくとそういった現場でPHPが採用できないかといえば、そうではないことは現実が立証済みです。「もっといいもの」という異論はありますよね、まあでも実際動いています。 (色々ツッコミはあるかとはおもいますが)大規模なSNSPHPをつかっていますし、大規模なチャットサービスは少なくない部分がPHPで書かれており、大規模な動画サービス(えーと、なんたらHubという某成人なサイトです)もPHPで動いているそうです。

つまりはインフラを適切に選べばPHP「でも」スケールはできる、LAMPにこだわらなければ。もちろん、メッセージングサーバーとかにPHP以外をつかうのは重要ですね。でも別に1言語に縛ってモノリシックな時代ではありませんからね。ここまでは皆さんそうだね、となるかと思います。ならない?まあなってください。

さて、そういった拡大成長路線ではいいとして、逆に縮退についてはどうでしょうか?拡大再生産を続けるサービスもあれば、どうしても止められずにそのまま使い続けるしかない、コストカットするサービスもあります。悲しいことですが、そういう場面もあります。

どこまで「楽に」縮められるか?PHPはそういった目的には結構強いと思います。(もちろん、そういうふうにできないPHPもかけますけど!)これを悲観的とみるか、柔軟性があるとみるかは色々あると思うんですが、私は後者だと思っています。

もちろん全部コンテナにぶちこんじゃえばいいんだよ!という発想もあるかもしれません(し、ただしいな!ともうっすら気づいていますが)、やはり月に5桁のお金が必要となる。(あ、一応いっておきますが、レガシーコードを延命という意味じゃないですからね、最新のPHPで動くコードの話です)

それならVPSでよいのでは?という話もありますがあらゆるものがマネージドになっていくのにアンマネージドなLinux boxをつくることは後退かなと思っています。

そのように私は思うんですけど、もはやいまどきの人はもうレンサバを触らないで成長してきたとおもっています。逆に参入障壁っぽいですね。数年前に「CGIの仕組みが理解できない」という話をきいて、なるほどとなったので、今はさらにそんな感じでしょう。

話かわるようですが、今度発売される「みんなのPHP」という本で様々な実行環境ついての書きました。ビルトインサーバー、レンサバ、VPS、(以降は私ではなくtaiko19xxさんですが)コンテナ、FaaS。 (なお、実はIaaSとPaaSもちゃんと書いたんですが紙面の都合ではいりきらず…、これはサンプルコードの方に原稿をおいときましたので、書籍の中にあるサンプルコードURLからたどって見てください、おまけということでw)

gihyo.jp

まあー、こんなこといっても「またまたぁポジション〜」って思うかもしれませんねー。でも私は結構本気なんですよねー。レンサバはこのままいったらWordPressの次がでてこないですよ。今の"資産"をちゃんと活かすためにはWordPressだけ見てたらヤバいっすよ。もちろんレンサバでなく、PaaS的なものがくるだろうという読みをしている会社さんも多いと思います(少なくともいくつかの大手はそう踏んでいるんだと思っています)。しかしどうかな?

WordPressではない使い方をするレンサバは結構けもの道です、最近だれも通らなくなったから荒れ放題です。エラーログの確認一つとっても「マジでいってんの?」ってなります。ほんとに。しかしまあ、それは改善していけるんじゃないかなと。

ただ、それが続くと「これダメだな、つかわないでおこう」ってなれば、相手側も「ああつかわれないんだな、じゃあこれでいいや」となるのは商売上道理です。そこのところをどうにかできないかな?っておもっていますがみなさんはどうでしょうか?HerokuにのせればOK?でも(現実的に、実際問題として)Heroku一社しかないんですよね。一時期結構いたけど、みんな厳しそう。

まあ、とにかくあらゆるインフラにPHPを動かしていきましょうや!ということです、様々な現場に対応していくために。そんでもって最近無視されがちなレンサバをもうちょっと見てみませんか。

こちらからは以上です。