「IT系になる」「プログラマになる」について、あるいはPHPerKaigiの番宣
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さて
先日上記のイベントを開催しました。
当日の動画はこちらです
ここでまあ色々話そうとおもって色々書いていたのですが、イベントの質問が盛り上がりまして、私が言いたい所がバラバラになったので、ここにエントリとして供養…したためたいと思います。
本件、テックの話は一切ないので、PHPの技術的な話を聞きたい人は「PHPerKaigiのチケットを買ったか?」を確認していただければそれでOKです!ありがとうございました!
「プログラマになる」、あるいは「IT系になる」について
さて、結論から書きますが、世間でいわれている「プログラマになる(なった)」という時点では、私見では「新しい言葉や算数、カルチャーを覚える(た)」であって、コードがかけてもそれは「なれた」ということではないと考えています。
実際にそれを生かして、就職したり、仕事したり、趣味として扱って初めて「プログラマになる」といえる、と考えます。
プログラムは単体で存在しない(?)
プログラムを学ぶことを「違う言葉を覚えて就職・商売・遊びをする」そういう視点で見てみてほしく、「プログラミングできる」とは、話せるとか、計算で九九ができるとか、そういう意味であり、実際の仕事等(いい加減面倒なので、以後仕事にする)においてはそれぞれ別の知識が必要です。
私でいえば、CMSとかECとかだとそれらのドメイン知識(業務知識)が別途必要になります。そうでなくとも、チームで仕事するにはチームワークのための知識や経験がいる(ビジネスマナーみたいなものか?)。これはPHPをいくら覚えてもでてこない、当たり前だけれど。
英語を勉強して、大学に入り、就職する、みたいな感じを想像してほしい。スキルではあるが、それで就職が不要になるわけではない。
英語ができるだけでなんとなく待遇され、就職できる時代もあったらしいが、現代はそれだけで食っていくことはできない(っぽい)。もう割と普通の事でなにかが追加で必要なのはわかるかと思う。そういうこと。
なので「プログラミングができると仕事ができる」はちょっと飛躍がある。喋れるだけで出来る仕事はあるのが、プログラミングができると突然PCから仕事が湧くわけではない。
生きているなにかとそうでないなにか
上述のトークでも話題になったのだが、最近の人は習作としてポートフォリオ等でECやフリーマーケットサイトをつくるらしい、それはそれで体系的な体験だと思う。
しかし、ポートフォリオのサンプルは概要であって生きた知識ではないと私は思う。いやポートフォリオを否定するとか、意味がないとかは(私は)思っていないのだが、あれは(そのまま本当には納品できないという意味で)本物ではない。
あるいは、会計の学校を出たばかりの人間と、どっかの会社のベテランの会計の人が同じではない。同じ道で同じ法律で同じような作業をするが、違う、みたいなことを言いたい。実際には本筋以外に大量にあるのだ、詐欺対策とか、大量のメール配信とか。
現場で必要な知識を、学校や本だけで得るのはまあ不可能に近い。自分はスクールや教材等について詳しいとはまったく思っていないが、大学主席卒業でも、完璧にある人の上位互換で即働くことはできないとかそういう話である。(というか、同じ業界内での転職でもそうだろう)
勿論、すごい人はそこからすごい勢いで伸びると思うけど、それは現場を学ぶ速度がすごいだけである。(そういう意味で、何種もポートフォリオでもなんでも、何かを何回もつくって勉強に慣れるのには意味がある)
現実と教習所
さてポートフォリオの「フリマサイトつくれました!」というのは、ガイド付きでくみたててみました!みたいなものである。それはごく限定された条件下でしかなりたっていない「生きていない」ソフトウェアである。
よくある話で、自動車教習所で習う事と現実の路上は乖離が激しいという話がある。誰もが運転前点検をしているか?Noだろう(車好きや旧車乗りはしているかも)。逆によくわからん(いや、わかるが)運行前点検として猫バンバンなる謎の儀式があるらしい、これは教習所では習わないかと思う(習うの?)。
で、さらに「自動車教習所でならわなかったから」と10万キロオイル交換してなかったり、整備してない車でタイヤ交換せず雨の日にブレーキ効かないとかたまにニュースになる(実際には習うし、車の取説等にもある)。
「みんながそう(?)だから」とテキトーにしてると突然人身事故をおこして人生おしまい、みたいなのも普通にある。「しらなかった!」では済まされない。あと、法律もたまに変わる。ちゃんと安全な車を買って、ちゃんと整備をして、ちゃんと法規を守らなければならない。
その上でさらに不運があることもあるが。
さておき、ITだとセキュリティとかがそう。実際のところ典型的なものはIPAとかを探せばほとんどが記載されている、ちゃんとしている人はCVEとかも見るだろう。プログラマに「セキュリティってどこまで勉強しないといけないんですか?」ってきくと「やらないといけないんだよ」としか回答が来ないのはそこら辺になる。
「そこまで頑張らないといけないの?運が悪くなければ大丈夫なのでは?」という声もきこえてきて、そうなんだよね、そういう人もいるよね、でも「どんどん交通違反しようぜ」とかだれも言わないんですよ、実際やらないといけないんだよ。なんと賭け金は自分(や、その会社)!驚きだよね。
まあ、そうはいっても折り合いはあるので、割とみんな出来る範囲で頑張ってる、実際の道路と似ている、麻痺してるだけ。
余談だけど、そこで、$_GET
とかを素手でつかわず、人気のウェブアプリケーションフレームワークとか、SaaSとか使うのはとても良いと思う。大抵安全装備が満載である。
ただ、それでも自殺的行為は出来るので説明書はちゃんと読んでほしい。
話がそれた
世の中には典型的な仕事がある。他意はないがストアやレストランは世界中にあるので接客業は世界中にある。大手のチェーンだとマニュアル化されていて、それに従えば(従えれば)なんとかなる(らしい)。
そういった職場の採用は「どれくらい接客スキルがありますか?」という指標はなく(あるのか?)「どれくらいシフト入れますか?」となる。
マニュアル化された職場では、究極的にはその人のスキルをみていない。むしろ徹頭徹尾経験なんていらない職場も多い、そうなると職歴より、さっさときてくれ!となったりする(と、いうようなことを長谷川さんが言ってた)。
もう一度かくけど、スクールやポートフォリオが無駄とか言うつもりはなくて、そこを極めてもあまり意味がないという所である。仮に仕事が目的なら、プログラムは目標ではないのだから。 (プログラム自体が趣味ならいうことはない)
なにを、どこまで勉強しなければならないか。
まず、「難しい仕事」は第一線のプログラマでも普通に難しい。「プログラミングの神」がいたとしても、その人が実務をしらなくてよい、なんてことはまずない(すごく抽象化された作業、たとえば円周率を求める…みたいなのはあるかも)。なので、めっちゃ勉強している。
そんで、現場の実務は大抵本には載っていない。
とりわけ新しく何かを興す仕事は難しい。マニュアルもない、ゼロから自分で書ききる必要がある。
「流行るラーメン屋を作る」くらいのざっくりしたところから計画して経営する、みたいなことができる必要がある。逆に、一度ラーメン屋をつくったことがあれば、似たようなものは作れるのでそれで呼ばれたりする。
それとは別に、とことんお客さんと寄り添う、という商売の切り口もある。気難しいお客さんとのコミュニケーションや、締め切りであったり費用であったりの契約が大得意な人はそう多いわけではない。
さらに別でいえば、たんに友達が多ければ仕事が回してもらえたりもある(人脈)。
閑話休題
繰り返しになるが、とりあえず言葉が通じれば後は先輩が叩き上げる職場もたくさんある。すごく単純だけどすごく重要で、でも地味だからだれもやらない現場も沢山ある。
そして視点をプログラミングを仕事にすること、と言うレイヤーにもどす。そう、プログラミングができる人材への需要はすごくある。プログラミングができるとその需要旺盛な空間に入れるということである。そういう意味で「プログラミング」はなんらか有利になると言える。英語ができるとか、会計ができるとか、そういうレイヤーで。
とはいえ、やはり言葉が話せるだけで人は雇われないので、そこについては別に考える必要があるし、たどたどしい言葉ではできない仕事も多い(とはいえ、出来る仕事もある)
まあそういう感じ。
プログラミングができる事については希望も市場もある。が、夢は実は無いとも言える。
その上で、完全に脈絡ないかもしれないが、現実として現場に人手がたりないし、即戦力がどうことかいうが、即戦力は突然うまれない、なんやかんやあるだろうけど、みんなきてくれ!とは思っている。
まとめ
- プログラミングのスキルは、需給が旺盛な「IT人材の市場」への参入要件の一つ
- 「プログラミングの勉強」は、究極的には現場と違う
- (仮に)目的が就職なら、プログラミングの勉強と同じくらい就職自体が重要
- プログラミングの腕だけで、すごい職場にいける(いれる)わけではない
- 魔法はないが、運が上がるくらいのノリで勉強し、参入してきてほしい
で、割引コードは?
さて、PHPerKaigiの番宣です(二度目)。
PHPerKaigiはPHPのイベントですが、学生から現役までさまざまな人が参加しています。
そう、実際に働いている人や、あるいはその周辺の人とコミュニケーションすることができます。
トーク自体は少々エッジのきいた人が多いですが(すごい人、という意味)、みながそうではないし、そうでない人は疎まれるよりむしろ歓迎されます。
トークをみて、「なにもかもわからん」とおもうでしょう、それでいいんです。「じつぶつのプログラマ」がその場にいる、というのが重要な所なのです。そして遠慮なく会話して話しかけることが出来るのです。(私は運営側なのですが、そういうのを奨励しています)
(まあ、そういうて「遠慮しなくていいのか!」なんて図太い人はめったに居ないが!)
さて、
上記URLからチケット購入に進みTicketsボタンをおし、モーダル左上の「Enter promo code」に以下を入力するとわずかばかりですが、割引がなされます!
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なお、「学生です!」とか「それでも払えない…」という方はぜひ私にTwitterなどでMentionください!。学生や、カンファレンス初心者向けの支援としてもう少し強いクーポンコードもご用意しております!
(ぶっちゃけ、我々は学生さんやそういったジョブチェンジ前に不自由されている方に色々な施策はしたいが、ルートがないのだ…)
まあ、とにかく、プログラミングにかぎらず、いろんな経路で色んな人と出会い、いろんな情報をえて、自分できめて前進するしかないので、頑張っていきましょう。(こういう話は動画でしています)
こちらからは以上です!!