PDのためにUSB-Cに転向を試みたメモ
HDMIポートがついているMacbookProが最高と考えているuzullaです、こんにちは。
もちろんUSB Type-Cもドングルが必要なので嫌だったのですが、実際にはすでに私はMacbook12(Type-Cしかコネクタがないやつ)を持っており、そろそろType-Cに移行するのもよいのではないか?と思い、表題の通りですが転向を試みました。
目的
- Macbookを中心として、遠出の際の荷物を軽くしたい。
- iPhoneXの充電速度を上げたい
- どうやら近いウチに不可避となるType-Cに慣れておきたい
iPhone Xの充電
充電速度については、純正Type-C<>Lightningケーブルを使うと高速に充電できるのがポイントですね。80%以下だと実際高速。
残量が80%以上ある状態だと、ワットチェッカーでチェックしても5V以上あがらなくて、最初不良品を疑いました。(が、仕様でした)
PD充電できるケーブルは現在純正しかないらしいので純正をつかっていますが(出来るような雰囲気を醸し出しているType-C<>Lightning社外ケーブルは結構あるが、すべてPD非対応っぽい)、正直長い。早く15cmくらいのケーブルが出てきてほしいですね。
PD対応モバイルバッテリー
個人的にはでかいバッテリーは使い切れないし、5000mAhで十分だと思っています。しかしPD対応の有名所のバッテリーは20000mAhとかばかりで良い選択肢がない。Amazonをさまよい、今回は以下を買ってみました。
ロゴはダサいですが質感は良い感じ。実際にちゃんと5Vを超える電圧出力がなされていることも確認しました。
この「10000mAh」が有名メーカー並か?という所については少々疑問はありますが、iPhone 1回はちゃんと充電できるかなーという感じですね。 PD対応なので、このバッテリーへの充電の速度も高速で気に入りました。
また、MacBookやSurface Goにも充電することができました(起動しながらの充電だと少々ゆっくり(使いながらだと30分で〜10%くらい?サスペンドしていれば2〜3倍の速度、12Vの1.1Aで13Wくらい。もちろんフルチャージはできない(感覚的に30〜50%分くらいかな…)が)。
余談ですが、このバッテリーはポートがたくさんついてます。microUSBから充電したり、USB A出力の口が2コついてたりするのもポイント高い、何気にQCにも対応してますし、スペック厨にはうれしい。
欠点としては、Type Cのコネクタがちょっとゆるい気がします。外で気づかないウチにケーブルが抜けている事が何度もありました。まあ、しゃーないかなとおもいますが、これ以外はほとんど不満がないので残念です。(個体差かなー、もう一個買ってみるかなー)
小型ACアダプタ
こうなると、当然小さいPDのACアダプタが欲しくなります。Cheeroの18W1ポートにしようかと思ったのですが、出先だとUSB Aが一個あると非常に重宝しますよね(変換も持ち歩きたくないし!)、ということで以下のものを購入。
Type Cケーブルも付属しているし、Macbookにもちゃんと(18Wなりですが)充電できました。
欠点としては、USB Type Aを接続すると、Type-CのPD給電はできない事ですね(両方5Vに落ちる)。寝る前にiPhoneともう一個USB機器を充電する用途なら全然問題ないのですが、Macbookにつなぐなら他のUSB機器は繋げない(つないでも充電されない)のはちょっと残念。
今は軽さが重要なのでためす気にはなっていないのですが、Anker のやつとか、以下のやつがよさそう。(スペック上は、同時接続でもPDがおちないように見える)
Macbook
(今回の本筋とは関係ないんですが)MBPは昔より軽くなったとはいえ、Macbook12との重量差は400gはあります。さらにACアダプタも100gくらいはMacbookの方が軽かったりします。この間の旅行ではMBPをあきらめてmacbookだけで移動したんですけど、本当に軽くて最高です。
- Macbook 920g
- Macbook Pro (13) 1,370g
さて、しかしながらMacbookはType-Cのコネクタ一個しかついておらず、そこにACアダプタと(たとえば)SDカードリーダーが同時に繋げない。なので、充電しながら外部機器をつなぐのにドングルが必要ですね。
で、このドングルはシンプルなものですが、もうちょっと多機能な奴があります。以下みたいなUSBの口が3つついてたり、SDカードリーダーがついてたりして便利です。
で、最初この社外ドングルと社外の18WのACアダプタとLightningケーブル(Type-A…Type−Cがささるドングルがない!なんでや!)を持って外で作業してたんですど、Macbookの電池が減るんですよ。
なんだなんだとワットチェッカーを差し込んでいろいろ見てみたら、こういったハブはあんまり電気が通らないんですね…。
※ 2018/12/22 Ravpower と Cheero のPD対応電源を買ったので、それも記載
ACアダプタ | ドングル | V | A | W |
---|---|---|---|---|
Omars 18W | 直つなぎ | 14.4 | 1.1 | 15.84 |
Omars 18W | 社外ドングル | 14.3 | 0.44 | 6.292 |
Omars 18W | 純正ドングル | 14.4 | 0.65 | 9.36 |
Cheero 18W | 直つなぎ | 11.7 | 1.37 | 16.03 |
Cheero 18W | 純正ドングル | 11.8 | 0.74 | 11.8 |
純正AC | 直つなぎ | 14.2 | 1.88 | 26.696 |
純正AC | 社外ドングル | 14.3 | 1.18 | 16.874 |
純正AC | 純正ドングル | 14.3 | 1.39 | 19.877 |
RavPower RP-PC104 45W | 直つなぎ | 19.1 | 1.37 | 26.167 |
RavPower RP-PC104 45W | 純正ドングル | 19.0 | 1.24 | 23.56 |
見ての通りなんですが、18W+直つなぎで(少々低いがw)15W流れるのに、社外ドングル通すと6Wしかながれないんですよ。Vがちゃんと14Vでているので、PD非対応ということもない。
で、純正ドングルだと「もうちょっと」流れる。まあこれも直つなぎよりだいぶ低いな〜って思いますが。
ただ、純正ACはやっぱり強いんですよね。ドングルつけても16W流れる。ふーむ。(逆にこれってどういう相性問題なの?という気もしますけど)
さらにいえば、純正ACを上回るのがRavPower RP-PC104 45Wで、こいつは直つなぎだと同等のワットだが、ドングルを指しても23WがMBにながれる、強い。やはり純正の30Wはもう一息ほしい感じだったのがよくわかります。
なので
- ドングルを使うなら、この社外18W ACアダプタは微妙
- 純正の30W ACアダプタはドングルをつなぐとドロップがある。高出力を検討しても良い
- いずれにせよドングルは充電速度を押し下げる
- 見てもさっぱりわからんので、ワットチェッカーは重要
という感じですね、
なお、この時純正AC+純正ドングル構成で、ドングルにiPhoneをぶら下げてみると、AC<>ドングル間が 14.3v * 1.7A = 24.8W
に増加してACアダプタの性能を使おうとします。
その時ドングル<>iPhone間は4.85V*0.9A= 4.3W
が計測され、Mac側へ回される電力は(計算上は)かわらず19Wで、1AくらいはiPhoneに流れます。これはまあぼちぼち悪くない気がします、充電もゆっくりですがなされます。
これが社外ドングルだと AC<>ドングル間が14.3v*1.36A = 19.448W
どまりで、 iPhoneには5v*0.47A=2.35W
しかながれませんでした。
計算上Macには16Wくらいしか流れない感じです。iPhoneもこの電力だと充電できるか怪しいです。
(もちろんですが、これが社外+社外だと、合計でも10W以下しか流れないので、すごい勢いでMacもiPhoneも電気がなくなります)
ということで、
- 社外のドングルは微妙!(ちょっと古い製品なので、最近のは違うのかな〜?)
という感じですね。
私はできるだけUSBテザリングするので(モバイルホットスポットを避ける習性があるw)、最低でも純正のドングルを持ち運びたいと思います!
まとめ
USB Type-C、PDはちゃんとした組み合わせでないと性能が出ないですね、特にドングルやHUBみたいなものは脈絡なく半分くらいしか流れないとかあるようなので、電力を測ってみないと安心して使えそうにないです。難しい!
すでにType-Cの世界で長く生きていらっしゃる方々のほうが詳しいかなとおもうので、もし良い(軽くて、充電速度が早い)構成をご存知ならぜひ教えてください。
ACチャージャー側にドングルが内蔵されているみたいな製品でてこないかなー。こちらからは以上です。